知覚動詞は、感覚や認識を表す動詞で、「見る:see」「聞く:hear」「感じる:feel」などの動作を指します。
英語では、これらの動詞の後に続く文の構造を通じて、その動作がどのように経験されるかを表現します。以下は、知覚動詞の3つのケースについての説明です。
知覚動詞のパターン
1. 知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)
この構造では、知覚動詞の後に来る人や物が、その後に続く動作(原形不定詞で示される)を行っている様子を直接目撃または認識していることを表します。この形式は、その行為が完全に、または一部行われたことを示しています。
- 例: “I saw him run.”(彼が走るのを見た)
- この文では、「見る」という知覚動詞の後に人(him)が来て、その人が行った動作(run)を表しています。
2. 知覚動詞+人モノ+現在分詞(動詞ing)
この構造は、知覚動詞の後に来る人や物が、その後に続く動作(現在分詞で示される)を進行中である様子を示します。ここでは、動作が継続的、または進行中であることを強調しています。
- 例: “I heard her singing.”(彼女が歌っているのを聞いた)
- この文では、「聞く」という知覚動詞の後に人(her)が来て、その人が進行中の動作(singing)を表しています。
3. 知覚動詞+人モノ+過去分詞(受動態)
この構造は、受動態の形を取り、知覚動詞の後に来る人や物が、その後に続く動作(過去分詞で示される)によって受ける影響や状態の変化を表します。この形式は、特に何かが人や物に対して行われた結果を示す際に使用されます。
- 例: “I saw the window broken.”(壊れた窓を見た)
- この文では、「見る」という知覚動詞の後に物(the window)が来て、その物が受けた動作の結果(broken)を表しています。
これらの構造を理解することで、英語における感覚や認識を表すさまざまな方法をより深く理解することができます。
原形不定詞を伴った知覚動詞の受動態
知覚動詞に伴う原形不定詞の受動態の表現についての注意点を、別の例を用いて説明します。
まず、「知覚動詞+人モノ+原形不定詞」の構造が受動態に変わる際の変化に焦点を当てます。
知覚動詞+人モノ+原形不定詞の受動態
知覚動詞と原形不定詞を含む文が受動態になる場合、原形不定詞はto不定詞に変わります。この変化は、行為が受け手によって知覚されたことを示すために重要です。
例を用いた説明
能動態の例文:
- “The teacher heard the student sing a song.”(先生は生徒が歌を歌うのを聞いた。)
この文は、「聞く」という知覚動詞があり、その後に人(the student)と原形不定詞(sing)が続いています。
受動態に変換:
- “The student was heard to sing a song by the teacher.”(生徒が歌を歌うのが先生に聞かれた。)
受動態に変わると、原形不定詞「sing」の前に「to」が追加され、「to sing」となります。ここで、「by the teacher」が追加されて、誰によって聞かれたかを示していますが、この部分は文脈によっては省略されることもあります。
注意点
- 原形不定詞のみがto不定詞に: 知覚動詞に続く原形不定詞は、受動態になるとto不定詞に変わります。しかし、現在分詞(-ing形)や過去分詞を伴う場合は、その形は変わらずに維持されます。
現在分詞(-ing形)を伴う場合
能動態の例文:
- “I saw him running in the park.”(私は彼が公園で走っているのを見た。)
この文では、「見る」という知覚動詞の後に人(him)と現在分詞(running)が続いています。
受動態に変換:
- “He was seen running in the park.”(彼が公園で走っているのが見られた。)
受動態に変わっても、「running」の形は変わりません。受動態では、行為をする人が主語になり、「見る」という動作が誰かによって行われたことを示します。
過去分詞を伴う場合
能動態の例文:
- “We heard the song played on the radio.”(私たちはその歌がラジオで流れているのを聞いた。)
この例では、「聞く」という知覚動詞の後に物(the song)と過去分詞(played)が続いています。
受動態に変換:
- “The song was heard played on the radio.”(その歌がラジオで流れているのが聞かれた。)
ここでも、過去分詞「played」の形は受動態に変わっても変わりません。この構造では、歌がラジオで流れているのが誰かに聞かれたことを表しています。
「find」は「見つける」「発見する」という意味を持ち、感覚や発見に関連するものの、文法的には純粋な知覚動詞とは異なります。
なぜなら、知覚動詞は補語として原形不定詞(do)を取ることができますが、「find」はそのような用法がないからです。「find」は名詞、形容詞、現在分詞(doing)、または過去分詞(done)を補語として取ることはできますが、原形不定詞を取ることはできません。
find は、以下のような第五文型(OがCだと分かる、気づく)の用法があります。
- find + O + 名詞/形容詞/doing/done
つまり、find は補語に原形不定詞(do)をとることができません。よって、文法的に知覚動詞と呼ぶことができないのです。
よって、受動態になっても「原形不定詞がto不定詞に変わる」という上記のルールが当てはまりません。